「いつも、時々、たまに」
これらはどれも「頻度」を表す言葉です。
韓国語の頻度やペースを表現する言葉には、どのようなものがあるでしょうか。
今回は頻度に関する表現と、その使い分けについて解説していきます。
いつも・しょっちゅう・常に
日頃から同じ状態である
常に同じ状態が続いていたり、何かをするペースが早いなど「頻度が高いこと」を意味するのが、늘・항상・언제나です。

그 기숙사는 항상 깨끗하게 유지되고 있어요.
あの寮は、常に綺麗に保たれています

우리가 늘 가는 카페에서 기다려요.
私たちがいつも行くカフェで待ってて

희망은 언제나 너의 곁에 있다.
希望はいつだってお前のそばにある
言い方の違いこそあれ、どれも基本的に「いつも、常に」を意味する言葉です。
細かい使い分けやニュアンスの違いを知りたい人は、次のページを参考にしてください。
毎度・毎回・欠かさず
何かあるごとに、事あるごとに同じような結果になる時にも「いつも」と言うことは多いです。

그는 약속을 맨날 지키지 않아요.
彼は約束をしょっちゅう守らないよ

그 식당은 맨날 사람이 많아요.
あのお店はいつも人がいっぱいです
맨날は만날(万日)と同じく「毎日のように」という意味です。

매번 같은 일만 하면 지겨워요.
毎回同じことばかりやってると飽きてくる
매번は「毎回」という意味ですが、しょっちゅう同じことをしているというニュアンスです。
いずれにしても「頻度が高い、いつも同じ」という意味では、似たような部類に入ります。
よく・しばしば・たびたび
比較的高い頻度の「자주」
「常に、しょっちゅう」とまではいかないものの、比較的頻度が高い場合に使われる語彙です。

삼겹살을 좋아해서 자주 먹으러 가요.
サムギョプサルが好きで、よく食べに行きます

자주 못 만나는 대신 통화를 많이 해요.
あまり会えない代わりに電話をよくします

낚시를 좋아해 가지고 자주 바다로 가요.
釣りが好きで、それでたびたび海に行きます
毎日ではなくても週に数回とか、ある程度回数が多い場合に、자주が使われます。
맨날 먹어요:しょっちゅう、常に食べる
자주 먹어요:ちょくちょく、時々食べる
맨날と자주なら、このぐらいの差があると考えればいいと思います。
あまりよくないイメージの「자꾸」
そこそこの頻度はあるといっても、いいこともあれば、悪い事だってもあります。

밤새 공부했더니 자꾸 눈이 감겨요.
徹夜で勉強したら、しきりにまぶたが下がってきます

건망증이 심해서 그런지 자꾸 약속을 잊어 버려요.
物忘れがひどいのか、よく約束を忘れちゃうんです

긴장해서 자꾸 땀이 흘러 나와요.
緊張して、しきりに汗が出てきます

아이가 과자를 사 달라고 자꾸 졸라요.
子供がお菓子を買ってと、ダダをこねるんです
比較的よくないイメージの文に使うことが多いのが、자꾸です。
자주:よいできごと、普通の印象
자꾸:よくないこと、悪いイメージ
すべてこうなるというわけではないですが、比較的こういう傾向があると思えばいいでしょう。
時々・時折・たまに
時々という程度の頻度「종종」
さらにペースが落ちて、時々起こるくらいの頻度が、종종です。

チャンスはそうそう来るものじゃない

これは時々起きることです

秋は台風がたびたび来る季節です
最近は台風の来る回数が増えた気もするので、자주の方が合っている気もします。
たまにやるくらいの程度「가끔」
종종と似たような感覚で使えるのが、가끔です。

우리는 가끔 만나서 같이 밥 먹어요.
私たちは、たまに会って一緒にごはん食べるんです

힘든 일이 있을 때 가끔 여기에 와요.
辛いことがある時、たまにここに来るんです

곳곳에 따라 가끔 비가 오겠습니다.
ところによっては、時折雨が降るでしょう
頻度としては「종종 ≧ 가끔」くらいの感覚でとらえましょう。
数える程度の回数なら
時々というほどでもない、数える程度の場合もあるでしょう。

롯데월드는 여러 번 가 봤어요.
ロッテワールドは何回か行きました

학교를 졸업하고 몇 번 만났어요.
学校を卒業してから、何度か会いました
「何回か、何度か」というくらいであれば、여러 번や몇 번などを使うといいでしょう。
ほぼ・ほとんど・だいたい
否定的な意味で使う「거의」
頻度がずっと下がり、あるかないかという程度の場合です。

이번 달은 거의 못 쉬었어요.
今月はほとんど休めませんでした

삼일 동안 거의 아무것도 먹지 못했습니다.
3日間ほとんど何も食べれなかったです

여행을 갔지만 거의 시진을 안 찍었어요.
旅行に行ったけど、ほとんど写真を撮らなかったです
「ほぼ~ない、ほとんど~ない」のような文と同じく、거의は否定文になるのが特徴です。
肯定文になると「頻度」ではなくなる?
거의は肯定文で用いられることもあり、その場合は意味が変わります。

韓国では支払いをほとんどカードでします

仕事はほぼ片付きました

ドイツに出張で来て、ほぼ2か月になりました
こうなると頻度とは言えないですね。
また内容によっては거의を、대부분と入れ替えることもできます。
まとめ
頻度を表す言葉を図にすると、次のようになります。
こんな感じのイメージで、語彙を使い分けていくといいと思います。
とはいっても、頻度は人によって感じ方が違うこともあるので、目安としてとらえてください。