韓国語で「いつも」の意味でよく用いられる言葉には大きく3つあります。

항상언제나です。

どれも似たような意味で入れ替えができることが多く、大した差はないようにも見えますが、何が違うのでしょうか。

ここではそれら三つの違いを解説していきます。

항상のニュアンスと使い方は?

ある状態が固定化している

항상は漢字語で「恒常」と書き、文字通りある状態が変わらずにずっと続いているという意味です。

24時間と言えなくもないですが、そのくらい強い表現だと言えます。

회사는 항상 일이 많아서 바쁩니다.
会社はいつも仕事が多くて忙しいです

会社は常に業務がいっぱいで、時間に余裕のない状態が当たり前になっています。

그녀는 마음이 따뜻하고 항상 웃고 있습니다.
彼女は心が温かくて、いつも笑っています

こちらも常に笑顔を絶やさないという意味ですね。

同じようなパターンが繰り返される

いつも同じということは、決まったパターンを繰り返しているとも言えます。

그는 약속시간에 항상 늦게 오거든요.
彼は約束の時間にいつも遅れて来るんです

待ち合わせの時間に遅れてくることが当たり前のようになっていて、時間通りに来たためしがないというニュアンスです。

거기는 우기가 되면 항상 비가 와요.
あそこは雨季になるとずっと雨が降ります

雨季になるとずっと雨が降るのも当然といえば当然ですね。

걔는 항상 같은 옷을 입고 다녀요.
あいつはいつも同じ服を着てるんです

いつも同じ服を着ているのもパターンが決まっていると言えます。

항상のニュアンスはつかめたでしょうか。

늘と항상は基本的には同じ意味

늘と항상は入れ替えてもOK!

늘は固定化した状態やケースが続くことを意味する固有語です。

두 사람은  같이 있어요.
二人はいつも一緒にいます

別々に行動しているのを見たことがないくらい、常に一緒だという意味ですね。

민경씨는 노래방에 가면  부르는 노래가 있어요.
ミンギョンさんはカラオケに行くと決まって歌う歌があります
그 식당은  신선한 고기만 제공하는 곳입니다.
あのお店は日ごろから新鮮なお肉のみ提供しているところです

항상と늘は漢字で表現するかどうかの違いだけなので、入れ替えて使うことができます。

語彙を入れ替えても文全体のニュアンスは変わりません。

漢字語と固有語の違いを知っておこう

韓国語には同じような意味でも、固有語より漢字語の方が強いニュアンスになるという特徴があります。

漢字語の方が強い?

고맙다:ありがとう
감사하다:感謝します

고맙다より감사하다の方が丁寧な表現になる

したがって늘と항상も「늘<항상」となります。

거긴 위험하다고  경고했잖아요.
あそこは危ないっていつも警告してたじゃないか
내가 항상 하지 말라고 했잖아.
いつもやめなって言ったじゃん

「日ごろからいつも注意していた」という話でも、항상ならばより強く警告し続けたという感じです。

언제나のニュアンスは?

100%必ず「いつでも、どんな時も」

언제나も항상や늘と似たような使い方ができる言葉です。

그는 언제나 같은 자리에 앉습니다.
彼はいつでも同じ席に座ります
나는 언제나 너를 믿고 있어.
俺はどんな時もお前を信じてるよ
여행은 언제나 신나요.
旅はいつだってわくわくします

ただし언제の言葉通り、時間的な意味合いの強い語彙です。

固定パターンの繰り返しというよりは、無条件にいつも同じ状態と言えばいいでしょうか。

언제나を使っているけど「いつになったら、いつまで」

언제나の代わりに늘や항상を入れることができないケースがあります。

눈이 언제나 그칠까?
雪はいつ止むだろうか?
구조대는 언제나 올까요?
救助隊はいつ来るだろうか?

時期をたずねる意味の언제と同じで「いつになったら?」のようなニュアンスの場合、늘や항상を使うことはできないので注意しましょう。

どれを用いるかは個人差もあるので、難しく考えずどんどん使っていきましょう。