「これください」
「サムギョプサル3人分お願いします」

こうした注文に使う表現といえば-아/어 주다です。

旅行ガイドブックなどにも出てくるほどよく使う言葉で、韓国語を勉強している人は何かしら知っている表現です。

韓国語の「~してあげる、~してくれる」のニュアンス

頼みごとに使うだけではない

-아/어 주다はお願いや頼み事をする時に用いるイメージが強いです。

~してあげる、~してくれる

こちらが相手に
5000원으로 해 줍니다.
5千ウォンにしてあげます

相手がこちらに
5000원으로 해 주세요.
5千ウォンにしてください

状況によって주다のニュアンスが変化する

しかし誰が主語の文になるかによって「あげる」と「もらう」2つの意味になるので、状況に合わせてニュアンスを判断する必要があります。

相手に「~してください」と伝える

動詞を-아/어の形にして、そこに주다を付けましょう。

動詞 + -아/어/여 주다

닫다 + -아/어 주다 = 닫아 주다
열다 + -아/어 주다 = 열어 주다
기다리다 + -아/어 주다 = 기다려 주다

설명하다 + -아/어 주다 = 설명해 주다
입력하다 + -아/어 주다 = 입력해 주다

싣다 + -아/어 주다 = 실어 주다
돕다 + -아/어 주다 = 도와 주다

-아요/어요と同じく語幹の母音が「ㅏやㅗ」であるか、あるいは하다動詞かによって文型が変わります。

얼른 창문을 닫아 주세요.
はやく窓を閉めてください
(닫다)
일정이 바뀌면 바로 알려 주세요.
日程が変わったらすぐ教えてください
(알리다)
조금 더 쉽게 이야기해 주세요.
もう少し簡単に話してもらえる
(이야기하다)

不規則活用の用言も-아요/어요の要領で使うのは同じです。

相手に対して「~してあげます」と表現する

話相手に対して「~してあげる」のも、-아/어 주다で表現します。

내가 육개장이라도 만들어 줄까요?
私がユッケジャンでも作ってあげようか?
(만들다)
오늘은 내가 술 한잔 사 줄까?
今日は俺が一杯おごろうか?
(사다)
배터리는 무상으로 교환해 드릴게요.
バッテリは無償で交換いたします
(교환하다)

-아/어 주다をそのまま使うよりも-ㄹ까などと組み合わせて練習する方がより実戦的だと思います。

また敬語にする場合は「~いたします」になるので、-아/어 드리다も覚えておきましょう。

「-아/어 주다」の応用や注意点

「分かち書き」に注意しよう

-아/어 주다でありがちなミスといえば「分かち書き」です。

이거만 다른 걸로 바꿔 주세요.
これだけ他のものに変えてください (ㅇ)
이것을 다른 것으로 바꿔줘요.
これを他のものに変えてよ (×)

つい주다をつけて書いてしまいがちですが、正確には「바꿔 줘다」です。

友達とのメッセージのやり取りなら問題ないですが、試験などでは意識して離して書くように心がけましょう。

「見てください」を韓国語で?

「これを見てください」を韓国語ではどう言えばいいでしょうか?

좀 이거를 보세요.
ちょっとこれを見てください

見てくださいは봐요보세요でよかったりします。

というのも봐 주다には「見逃す、許す、大目に見る」という意味があるからです。

제발 한 번만 봐 줘요.
お願いだから一回だけ見逃して
부디 예쁘게 봐 주세요.
どうか暖かく見守ってください

したがって예쁘게 봐 주세요が「かわいく見てください」にならないことも理解できると思います。

受け身の表現になることもある

-아/어 주다は日本語の受け身のニュアンスで使うこともあります。

이건 여자친구가 사 줬어요.
これは彼女に買ってもらたんだ
민경씨가 이 책을 찾아 줬어요.
ミンギョンさんにこの本を探してもらったんです
예수님이 병을 고쳐 주셨습니다.
イエス様が病気を治してくれたんです
빌려 주신 책은 다음 주말까지 돌려 드릴게요.
借していただいた本は来週末までにお返しいたします

受け身の文は「相手が自分に~してくれる」の形で表現することになります。

また文を尊敬語にする時は주다に-시を付けましょう。

-아/어 주다の文は多様なので、いろんなパターンを練習してみましょう。