「書いてみる、味見してみる、練習してみる」

「~してみる」に相当する韓国語といえば、-아/어 보다です。

日本語にも訳しやすい文法ですが、単にそれだけではない使い方をすることもあります。

試しに何かをしてみる「試行」

試行的なニュアンスの文になる

-아/어 보다は試しに何かをしてみるという意味でよく使われます。

試しにやってみる

춘천에 가요.
春川に行きます

↓↓↓

춘천에 가 봅니다.
春川に行ってみます

何かを試してみるという文になる

「一度やってみる、ひとまず行動してみる」といった試行的なニュアンスが強い表現です。

他の文法と組み合わせることが多い

-아/어 보다は動詞と一緒に使いましょう。

動詞 + -아/어/여 보다

가다 + -아/어 보다 = 가 봐요
오다 + -아/어 보다 = 와 봐요
받다 + -아/어 보다 = 받아 봐요

먹다 + -아/어 보다 = 먹어 봐요
입다 + -아/어 보다 = 입어 봐요
마시다 + -아/어 보다 = 마셔 봐요

생각하다 + -아/어 보다 = 생각해 봐요
검색하다 + -아/어 보다 = 검색해 봐요

文形は-아요/어요に보다を付け足すだけです。

이 차를 마셔 볼게요.
このお茶を飲んでみます
(마시다)
한번 만나 봐요.
ちょっと会ってみなよ
(만나다)
영어 책을 읽어 보려고 해요.
英語の本を読んでみようと思います
(읽다)
저도 한번 도전해 보려고 합니다.
僕も一度挑戦してみてみたいと思います
(도전하다)

-아/어 보다はそのまま使うよりも他の文法と組み合わせることの方が多くなるでしょう。

また한번は一緒に使うことが多い語彙です。

分かち書きに注意しよう

-아/어 보다で間違えやすいのが「分かち書き」です。

그럼 한번 써 볼게요.
じゃあ一度使ってみます (ㅇ)
저도 한번 써볼게요.
私も一度使ってみます (×)

つい보다をくっつけて書いてしまう人はたくさんいます。

ただし물어보다のような単語もあるので、そこはうまく見極めてください。

「-아/어 보다」にはこんな意味もある

相手に何かをすすめたり、行動を促すこともある

命令文として使われることも多く、その場合は「~してみて」と行動を促すことになります。

이거 맛 좀 봐 봐요.
これちょっと味見してみて
모르는 낱말은 네이버로 검색해 봐요.
わからない単語はネイバーで検索してみなよ
예약이 잡히면 바로 병원에 가 보세요.
予約が取れたらすぐ病院に行ってみてください

相手に何かすすめたいものがある時に使ってみるのもいいでしょう。

「経験してみる」というニュアンスもある

一度何かをやってみることから時には「経験」を意味することもあります。

한국에서는 어디어디 가 봤어요?
韓国ではどこどこに行きましたか?
일본에 가면 한번 운전해 보세요.
日本に行ったらちょっと運転してみてください

「経験してみる、体験してみる」というニュアンスが命令文になれば、体験してみることをおすすめするという意味になります。

제주도에 가면 흑돼지를 먹어 보고 싶어요.
済州島に行ったら、黒豚を食べてみたいです

-고 싶다と一緒に使えば「~してみたい」という意志表示になります。

「~してみる」に訳せない文がある?

-아/어 보다の文の中には「~してみる」と訳するのが難しい文もあります。

은지씨가 설명을 해 봐요.
ウンジさんが説明をしてみて
너 일로 와 봐.
ちょっと来なさい
여기서 잠깐 기다려 봐.
そこでちょっと待ってて

直訳のしようのない文ですが、強引に解釈するなら「何か動作をして、それをこちらに見せろ」といったところでしょうか。

こういう場合であれば、そのまま「~する」と考えて問題ありません。

日本語と同じにはならないニュアンスもありますが、いろんな文を作って練習してみましょう。