韓国語を学んでいる人やこれから勉強を始めようという人の大半は「教科書選び」で悩んでいると思います。

書店の韓国語関連のコーナーを見ても、教材や参考書であふれていて、どれがいいのか自分で選べと言っても無理があるでしょう。

そこで今回は初心者がどんな基準で教材を選べばいいのか、おすすめの教科書を紹介しながら解説していきます。

はじめて教材を選ぶ人は何を基準にすればいい?

初心者はまず「基礎文法」が学べるものを選ぼう

語学学習では4つの機能(聞く・話す・読む・書く)をバランスよく伸ばしていくことが大事ですが、その能力のベースになるのが語彙と文法です。

語彙は料理でいうなら食材や調味料、文法は調理法のようなものです。

食材を「適切な方法」で調理することでおいしい料理ができるように、語彙を「文法」に沿ってきちんと配置していくことで、相手に伝わる表現となります。

料理も包丁の握り方といった基礎から順番に学んでいくように、語学も基本から練習していくことが重要です。

したがって初心者が教材を探す時は、基礎文法を身につけるためのものを選ぶという意識を持つといいでしょう。

メインとなる教科書を一つ決め、あれこれと手を出さない

韓国語学習の教材は多種多様です。

そのため「いろんな本を使って勉強した方が、幅広く勉強できていいのでは」と考えている人もいるでしょう。

しかし教科書はあれこれ手を出しすぎてしまうと、かえってどれも中途半端になりがちです。

料理もいろんなレシピを次々と試すよりも、メニューを絞った方がスキルは上がっていきます。

まずは一冊の教材をじっくり勉強して、それから次の本に取り組む方が効率よく力がついていきます。

迷ったら「初級から上級まで」がそろっているものにする

教材は一冊をじっくり勉強する方がいいと言いましたが、文法は学習する順番も大事です。

例えるなら「九九」ができないと、掛け算や割り算ができないようなものですね。

一貫して同じもの使った方が、結局は最短で学ぶことができるともいえるので、教科書選びで迷ったら、初級から上級までがそろっている教材にしましょう。

もちろん「あえて他の教材を使う」というのであれば、話は別です。

教材の特性を押さえた上で決めよう

すべてを網羅した教材なんてものはない

教材はあくまで基本が載っているのであって、応用まで学べるわけではありません。

世の中にあるすべての調理法が書かれたレシピ本が存在しないようなものです

同じ文法でも状況によってニュアンスが変わるなんてことはよくあります。

基礎を学びながら実際に会話をしてみたり、あるいはドラマや映画といったメディアにもどんどん触れていく必要があります。

完璧な教材なんてものは、この世には存在しないのです。

学校独自の教材が必ずしもいいとは限らない

初級から順番に効率よく学んでいくなら、語学学校や韓国語学院などで使われている教材で勉強するのが手っ取り早いです。

ただし使っている教科書の内容は、学校ごとに異なってきます。

これは語学学校や韓国語学院、それぞれで教え方や指導方針が違うためです。

韓国語学院と語学堂って?

韓国にある語学学校は、次の2つに分類されます。

1.韓国語学院
民間で経営されている学習塾のようなところ

2.語学堂
大学付属の語学学校

基本的には韓国語学院よりも語学堂の方が授業内容は難しくなります。

また教材によっては、韓国でしか手に入らないものもあります。

独学で使う教材を選ぶならどれがいい?

語学学校や韓国語学院の教材は、おおまかに次の2つに分けることができます。

・その学校でしか使わないもの(語学堂に多い)
・他校でも使われているもの(韓国語学院に多い)

基本的に教材は学校独自のものですが、他所で使われていないことが多い(語学堂の)教科書は、解説が詳しくなかったり、あるいは英語か韓国語で書かれているものが多いです。

これは講師が解説することを前提に作られているからで、こういう教材の場合、自分で勉強しようとする人が使うにはハードルが高くなります。

その点、韓国語学院の教材は解説も日本語で書かれているので、独学で学ぶ人には取り組みやすいでしょう。

独学に向いている韓国語の教材はどれ?

これから韓国語の学習を始める人や独学で勉強している人に向いている教材として、おすすめのものをピックアップしていきます。

カナタKOREAN FOR JAPANESE

初級から上級までがそろっていて、一通りこなすだけでも十分な力をつけることができる教材です。

NewカナタKOREAN FOR JAPANESE 初級1 MP3CD付き
カナタ韓国語学院(著)

韓国の語学学校の教材だけあり、解説や練習問題などのバランスがよく、学習内容のボリュームもしっかりしています。

日本でも簡単に手に入る教科書なので、どれがいいかわからない人は、まずこれでスタートしてみてもいいでしょう。

新装版 できる韓国語 初級I

日本国内の書店で比較的目にすることが多い教材で、カナタKOREANがなんとなく合わない気がするという人にはこちら。

新装版 できる韓国語 初級I
新大久保語学院 李志暎 (著)

ハングルが全く読めない人や初めて韓国語を勉強する人でも、取り組みやすい内容になっていて、基礎を身につけるにはちょうどいい教科書です。

ただ中級レベルになると一気に例文や会話文が長くなる感があるので、急に難易度が上がるような印象を受けるかもしれません。

基礎から学ぶ韓国語講座 初級 改訂版

初級から中級までの文法と基本表現がわかりやすく解説されている教科書です。

基礎から学ぶ韓国語講座 初級 改訂版
木内 明 (著)

基礎から順序良く文法を学べるような内容になっているので、独学で学ぶ人にも扱いやすくなっています。

ただこの本に限ったことではありませんが、韓国の語学学校の教材に比べると、学習する文法の項目がやや少なくなります。

これだけで完璧に学べるとは思わず、単語帳やメディアなども活用していくといいでしょう。

ゼロからしっかり学べる!韓国語文法トレーニング

とにかく初級向けの簡単な教材が一つ欲しいという人にはこれ。

ゼロからしっかり学べる!韓国語 文法トレーニング
木内 明 (著)

「基礎から学ぶ韓国語講座 初級」と同じ著者による本で、いわば簡易版のようなものです。

他の教材よりもサイズが少し小さいため、持ち運びにも便利になっています。

試しに教科書を一つ買いたいという人は、まずこの本で学んでみましょう。

本当の意味で教材が自分に合うかどうかは、実際に使ってみないとわからない部分はあります。

しかしやみくもに教科書を選ぶよりはいいでしょう。

教材選びで迷っているのであれば、この中から一つ選んでみてはいかがでしょうか。