誰かに指示を与える時に使う表現を命令といいます。
命令文は「~しろ」と「~するな」の2つに区別することができますが、このうち前者のニュアンスで使うのが指示です。
今回は指示の表現と使い方を練習してみましょう。
相手に何かをさせるのが「指示」
相手に「させたいこと」がある時
相手にさせたいことを表現するのが、指示の命令文です。
内容は「~しなさい」という命令
肯定文
여기서 기다립니다.
(ここで待ちます)
待たせたいなら
↓↓↓
命令文
여기서 기다리세요.
(ここでお待ちください)
語尾に-세요を使い、日本語だと「~してください」と訳されることが多いですが、お願いをしているわけではありません。
動詞の語幹に「-세요」をつけるのが基本
命令文は動詞の語幹と組み合わせます。
動詞 + -(으)세요
가다 + -세요 = 가세요
기다리다 + -세요 = 기다리세요
공부하다 + -세요 = 공부하세요
입다 + -세요 = 입으세요
믿다 + -세요 = 믿으세요
읽다 + -세요 = 읽으세요
만들다 + -세요 = 만드세요
듣다 + -세요 = 들으세요
動詞の語幹にパッチムがあるどうかで使い方が変わります。
パッチムなし

外出時、必ずマスクをしてください
(쓰다)

昼休みは必ず電気を消してください
(오다)

あの交差点を左に行ってください
(가다)
パッチムのない動詞には、-세요を付けましょう。
パッチムあり

こちらにお座りください
(앉다)

食事前に手をしっかり洗ってください
(씻다)

この記事をちょっと読んでください
(읽다)
パッチムのある動詞には、-으세요を付けて使います。
変格活用の動詞など
変格活用がある動詞などの場合の使い方です。
ㄹパッチム

まずはアカウントを作ってください
(만들다)※계정=アカウント・ID
語幹のㄹパッチムが脱落したところに、-세요が付きます。
ㄷパッチムの一部

お願いだから私の話を聞いてください
(듣다)
語幹のㄷパッチムがㄹに変化した後、-으세요が付きます。
こういう命令文もある
敬語からため口まで、様々な命令文のパターン
-세요は尊敬の命令文です。
敬語表現でもあるため「尊敬語の語彙」が別にある時は、それを-세요と一緒に使います。

必ずこの薬を飲んでください
(먹다/마시다 → 드시다)
また-세요を-ㅂ니다の口調で話したい時は、-십시오を用います。

ちょっとあそこを見てください
あるいは親しい人に対しては、命令でも固い表現は使わないでしょう。

いい加減これら全部整理しなよ
こういう言い方なら、普通の「~しなさい、~しろ」のような命令文として使うことができます。
命令文の語尾一覧
命令文に用いる語尾を簡単な表にするとこうなります。
尊敬 | 非尊敬 | ||
---|---|---|---|
-요 | -ㅂ니다 | -요 | -ㅂ니다 |
-(으)세요 | -(으)십시오 | -아요/어요 -해 |
-해라 |
話し相手や状況に合わせて、これらを使い分けていきましょう。
命令文の語尾の使い分けについてもう少し詳しく知りたい人は、以下の「命令や勧誘文の語尾」も参考にしてください。
命令文にしてみよう
次の動詞を、命令文にしてみましょう。

明日の朝に連絡ください
(주다)

窓を必ず閉めてください
(닫다)

ここで服を脱いでください
(벗다)

IDとパスワードを入力してください
(입력하다)

そこから右に入ってください
(들어가다)

悲しいことははやく忘れてください
(잊다)

テーブルをきれいに拭いてください
(닦다)

あの土地、私に売ってください
(팔다)
※解答はタップしてチェックできます
語尾や言い方を変えながら、いろんなパターンを練習してみましょう。