韓国語で「~だけ、~のみ」といった意味を表現をする時に使われるのが、뿐や만といった語彙です。
これらにはちゃんと使い方があり、単に言葉を入れ替えればいいというものではありません。
そこで뿐・만・밖에を用いた表現の違いについて解説していきます。
『~だけです』に使うのが「뿐」
이다と組み合わせる
뿐の基本は、-이다と一緒に使うことです。

내가 해 줄 수 있는 건 이것 뿐이에요.
私がしてあげられるのはこれだけです

지갑에 남아 있는 돈이 3만원 뿐입니다.
財布に残ってるお金が3万ウォンだけです

내가 사랑하는 건 너 뿐이야.
俺が愛しているのはお前だけだ
뿐이에요や뿐입니다を名詞と使うことで「~だけです」のような意味になります。
また뿐を動詞や形容詞と使いたい場合は、-ㄹ 뿐이다の形にします。

전 최선을 다했을 뿐입니다.
私は最善を尽くしただけです

그냥 쉬고 싶을 뿐이에요.
ただ休みたいだけですよ
ここまでが뿐の基本的な使い方です。
아니다と使うと「~だけではありません」
이다の反対は「아니다」ですが、これを뿐と組み合わせると「~だけではありません」という意味になります。

고민은 그것 뿐이 아니에요.
悩みはそれだけじゃありません

피해자는 그 사람 뿐만이 아닙니다.
被害者は彼だけではありません

제주도는 경치가 아룸다울 뿐만 아닙니다.
済州島は景色が美しいだけではありません
-이/가 아니다と組み合わせればいいだけなので、뿐이 아니에요/뿐이 아닙니다などにして使えばOKです。
また뿐に만を付けて、뿐만にすることもよくあります。
아니고と使えば「~だけでなく」
아니다に接続の「-고」をつけて、아니고にしてみましょう。

그녀는 예쁠 뿐만 아니고 마음씨도 착해요.
彼女はかわいいだけでなく、気心も優しいです

고기가 맛있을 뿐만 아니라 밑반찬도 많이 나와요.
肉が美味しいだけでなく、おかずもたくさん出てきます
아니고もしくは아니라のどちらでも構いませんが、これで「~だけじゃなく」という意味になります。
ちなみに밑반찬とは、お店でいろいろ出てくる「おかず」のことを言います。
一般家庭では何種類もの밑반찬をタッパに作り置きして、冷蔵庫に保存しておくこともよくあります。
『○○だけ~です』に使うのが「만」
이다以外の言葉と使う
만も「~だけ、~のみ」のニュアンスで使います。
ただし뿐と違うのは、文の順番です。
「だけ」の順番が変わる
①집에 있는 사람은 저 뿐이에요.
家にいるのは私だけです
「だけ」の位置が入れ替わる
↓↓↓
②저만 집에 있어요.
私だけ家にいます
「だけ」が文の前にくるのか、後にくるのかが異なる
要するに「○○だけです」という文にするか、それとも「○○だけ~です」という表現にするかの違いです。
이다以外の言葉と使う
만の「~だけ」は、文の前半に入れましょう。

이것만 주세요.
これだけください

가방에 핸드폰만 있어요.
バッグに携帯だけあります

친구들은 다 가고 우리만 남았어요.
友達はみんな帰って、私たちだけが残りました
文の後半には一般的な動詞や形容詞などが使われると思えばいいでしょう。
『○○しかない』に使うのが「밖에」
肯定文から否定文にする
밖에も「限定」を意味する表現ですが、뿐や만とは使い方が異なります。
만から밖에に変えると?
①냉장고에 우유만 있어요.
冷蔵庫に牛乳だけあります
肯定文から否定文に変える
↓↓↓
②냉장고에 우유밖에 없어요.
冷蔵庫に牛乳しかありません
만の文を否定文にしたのが、밖에です。
否定文なら何でもOK?
밖에は必ず否定文と組み合わせますが、否定文と言っていろいろあります。

내 눈에는 당신밖에 안 보여요.
私の目にはあなたしか見えません

전 한국어와 영어밖에 못 해요.
私は韓国語と英語しかできません

육회를 먹을 수 있는 데가 광장시장밖에 몰라요.
ユッケを食べれるところは、広蔵市場しか知りません
안や못はもちろん없다や모르다のように、否定の意味を持つ言葉を使っても構いません。
まとめ
1.뿐は文の最後に
2.만は文の前半に
3.밖에は否定文で
뿐・만・밖에を上手く使って文を作り変えたりしながら、いろいろ練習してみましょう。