間接話法と言えば「伝聞、引用」というイメージを持っている人は多いと思います。

しかし実際の会話では「さっき~って言ったろ」のように、伝聞や引用とは全く関係がないように見える文に間接話法が用いられることもあります。

こうした表現を使いこなすためには「間接話法の応用」について知っておく必要があります。

応用1 – 間接話法の省略形

文末の「하다」がなくなる?

間接話法の省略形とは「-대요」のような短縮形ではなく、-다고 하다の「하다」がなくなり「-다고」の文形で使うことを言います。

まずはどう違うのかを見てください。

間接話法の短縮形の文

그 사람이 말레이시아로 출장을 간대요?
あの人がマレーシアに出張に行くって言うの?
오빠가 같이 밥 먹으러 가재요.
彼が一緒にごはん食べに行こうって
이걸 나 혼자 하래요?
これを私一人でやれって言うの?

これが「省略形」では、次のように変わります。

하다を省略するとこうなる

그 사람이 말레이시아로 출장을 간다고?
あの人がマレーシアに出張に行くって?
오빠가 같이 밥 먹으러 가자고요.
彼が一緒にごはん食べに行こうって
이걸 나 혼자 하라고요?
これを私一人でやれって?

하다がなくなった文がどういうものか、お分かりいただいたでしょうか。

また-다고の後ろに-요が付くと、丁寧語な表現になります。

文中の「하다」が省略される

-다고 해서のように文末でなくても「省略」は起こります。

매일 공부한다고 (해서) 성적이 올라갈까?
毎日勉強したからって成績が上がるのか?
야채를 먹는다고 (해서) 살이 빠지겠나?
野菜食べたからって、痩せるの?

해서が省かれていますが、意味が変わるわけではありません。

しかし実際の会話では、こういう言い方もよく使われます。

応用2 – 自分の考えや意見を伝える

過去の「自分の発言」を引用する

間接話法は誰かの話を伝えたり、引用するだけでなく、自分の考えを直接伝えることもあります。

내가 알아서 하겠다고 했잖아요.
私が自分で何とかするって言ったじゃない
이제 그만 마시라고 했잖아.
もう飲むなと言ったじゃないか

過去の「自分の発言」を引用しているわけですが、過去の自分もある意味では他人ってことですね。

今の自分の意見や考えを表す

間接話法で自分の考えを表現する時に、하다が省略されるとニュアンスが変わります。

내가 직접 가서 얘기한다고요.
俺が直接行って話するって
언제 한국에 유학하냐고요.
いつ韓国に留学するのかって
우리는 이제 끝내자고요.
私たちもう終わらせましょう

省略形になることで、過去の自分の発言を引用するのではなく、今自分が思っていることを表すことができます。

間接話法でも自分の意見を伝えることはできるんですね。

「誰が誰に何を?」が複雑になる

間接話法の省略形は、ニュアンスの判断がややこしくなります。

例えば次の文には「三つの意味合い」が含まれています。

소룡이가 홍콩에 언제 가냐고요.
ソリョンは香港にいつ行くの?

引用?それとも伝聞?

質問

1、伝聞表現
ソリョンが、話し手を通して「私がいつ香港に行くのか」を聞いている

2、話し手の質問
話し手が「ソリョンがいつ香港に行くのか」を、私に聞いている

3、引用表現
話し手が、ソリョンから「話し手自身はいつ香港に行くのか」質問されたことを、私に言った

こうなると意味が全く変わってくるので、話の流れなどからも内容をしっかり把握できるようにしましょう。

応用3 – 他の文法との組み合わせなど

変形や省略が混ざった表現

間接話法には短縮や省略だけでなく、変形したパターンもあります。

주말에 뭐 하러 간다 그래요?
週末に何しに行くって?
날씨가 안 좋으니까 밖에 나가지 말라 그러는데요.
天気が良くないから外に出るなって言ってるけど
방금 뭐라 그랬습니까?
今何て言いました?

-다고 하다の「고」が省かれ、하다が그렇다になっていますが、意味合いが変わるわけではありません。

그 친구한테 빨리 오라 그래.
そいつに早く来いって言え

こちらは「そいつに『早く来い』と伝えろ」というニュアンスですね。

間接話法ではこういう言い方もよくするので、慣れてきたら「少しずつ変形したパターン」も練習してみましょう。

他の文法と組み合わせた例

間接話法の省略や変形に他の文法が組み合わさると、さらに複雑化していきます。

민기가 캠프하러 간다는데 주말부터 태풍이 온대.
ミンギがキャンプに行くって言ってるけど、週末から台風が来らしいぞ
지 말래야지.
やめさせないと
(行くなって言わないと)

この話の中には、次のような文法が組み合わさっています。

・간다고 하다 + -는데
=간다고 하는데
간다는데

・-지 말라고 하다 + -아/어야지
=-지 말라고 해야지
-지 말래야지

こんな感じで、いろんな文法が含まれているわけです。

慣れるまではどんな文法が表現の中に組み込まれているかを、じっくり考えてみましょう。

敬語と組み合わせるパターン

間接話法と組み合わせる文法には、敬語表現もあります。

빨리 먹고 나가시라고요.
早く食べて出てってください
병원에 가 보시라니까요.
病院に行ってみてください

・나가다 + -라고(요)
나가라고요

・가 보다 + -라고 + 니까(요)
=가 보라고 + 니까(요)
=가 보라니까요

こうして見れば、間接話法がいろんな場面で使われていることがわかると思います。

さいごに

実際の会話は基本通りにいかないことの方が多いです。

だからこそ間接話法を含んだ文は、誰が誰に対して何を言っているのかをしっかり押さえることが重要になります。

自分でいろんないろんな例文を作って練習してみましょう。