韓国語を学んでいる人なら、一度は「韓国語能力試験」を受けてみようかと考えたことがあるのではないかと思います。
資格の取得だけでなく、実力がどのくらい付いたかを知る目安としても、試験を受けるのはいいことです。
ところで、試験勉強に欠かせないものといえば「過去に出題された問題」です。
今回は、韓国語能力試験の勉強に役立つアプリを紹介しようと思います。
新しい試験形式の韓国語能力試験に対応
初級と中上級それぞれに合わせた過去問題
「TOPIK EXAM」は簡単に言うと、韓国語能力試験の過去問題ができるアプリです。
2014年以降の新しい実施要領(第35回以降)に対応しているのが特徴です。
初級(TOPIKⅠ)と中級から上級(TOPIKⅡ)、それぞれの過去問題が用意されています。
過去問題は「リスニングと読解」で構成
問題は、듣기(リスニング)と읽기(読解)の2つで構成されています。
第35回以降の問題を見ると、듣기と읽기が並んでいるのがわかります。
この中から、自分が解いてみたい過去問題を選ぶことになります。
듣기(リスニング)の問題で練習
音声付きで、回答も簡単にできる
一覧の中から過去問題を選ぶだけで、模擬試験がスタートします。
リスニングは、開始とともに音声が自動で流れ始めます。
画面の上には時間がゲージで表示され、制限時間と試験開始からどのくらいの時間が経っているのかを知ることができます。
制限時間が中途半端になっていますが、正確には「音声を流すのにかかる時間」です。
最初の数分間は「注意事項」などで、いきなり問題の音声が流れるわけではないため、多少時間が長くなっています。
回答は、正解と思うものを選び、その番号をタップするだけです。
特に難しいことをするわけでもないので、簡単です。
答え合わせも簡単で、点数も自動計算してくれる
制限時間いっぱいになるか、問題にすべて回答すれば、模擬試験終了です。
回答が終わっても、制限時間が残っている場合は、右上の결과(結果)をタップしましょう。
制限時間が残っているけど、「本当に終了するか」確認されます。
構わず終了し、解答の確認を行います。
回答と正解を一目で確認することができます。
答え合わせが簡単にできるのはもちろん、点数が自動で計算されるのも、このアプリのいいところです。
ただし、このアプリは쓰기(書き取り)の試験には対応していません。
쓰기の試験対策をしたい人は、別に勉強する必要があります。
읽기(読解)の問題で練習
実際の試験と同じようにできるのが特徴
읽기は、アプリに表示される時間がそのまま試験時間となります。
リスニングのように音声を流すわけではないので、時間にズレがないわけです。
そのため、より本番の試験を意識しながら問題に取り組むことができます。
回答の方法はリスニングの時と同じで、正解と思う番号の選択肢を選んでタップします。
回答が終わったら、答え合わせを行いましょう。
答え合わせも簡単で、解答の確認や正解数、点数などが一目でわかります。
配点を確認して、自分で点数を計算する手間が省けるのは、非常に便利です。
ちなみに答え合わせをした後、再び問題の画面を表示すると、このように回答と正解が表示されます。
問題に対して自分がどう回答し、答えは何だったのかを見直すのにも有効です。
スキマ時間を使った勉強
制限時間を設けて、実際の試験のように問題を解いていくのもいいですが、このアプリは「ちょっと違う使い方」もできます。
問題を途中でやめようとすると、「セーブしますか?」という画面が出てきます。
ここで「Yes」を選ぶと、それまでの回答を一時的に記録しておくことができます。
回答をセーブした状態で、再び同じ問題を起動させると、前回の記録を呼び出すか聞かれます。
ここで「Yes」を選べば、前回の続きから問題を始めることができます。
「No」を選べば、最初から問題を解きなおします。
セーブした問題を呼び出すと、前回の回答がしっかりと残っていました。
この機能を使えば、地下鉄やバスの移動間に少しづつ問題を解いていくといったこともできます。
ちょっとした空き時間にTOPIKの問題ができちゃうわけです。
쓰기(書き取り)の問題を練習したいなら
過去の問題を公開しているサイトを利用する
「TOPIK EXAM」アプリは、쓰기(書き取り)の問題には対応していません。
쓰기の練習をしたい場合は、公開されている過去の問題を利用しましょう。
TOPIKの過去の問題を公開しているサイト
・かじりたてのハングル
http://kajiritate-no-hangul.com/KENTEI/TOPIK_data.html
・TOPIK 韓国語能力試験 試験案内
http://www.topik.go.kr/usr/cmm/subLocation.do?menuSeq=2110502
「TOPIK 韓国語能力試験」は、韓国内で試験を受ける人が申し込みをする時にも使うサイトですが、過去に出題された問題を見ることもできます。
予想問題集を購入する
先ほどのサイトでダウンロードできるのは「問題と回答のみ」で、解説などはありません。
問題だけでなく解説も欲しいという人は、問題集などを購入するといいでしょう。
韓国語能力試験の対策本は、種類も豊富です。
さいごに
「TOPIK EXAM」はアプリとして使う以上、途中でバッテリが切れたり、あるいは予期せぬ不具合でプログラムが急停止するといったことが起こらないとも限りません。
模擬試験として問題を解く場合は、ノートなどに回答をメモしておくといいでしょう。
また、リスニングの音声はネットにアクセスして再生するようなので、通信状態が悪ければ、スムーズに動作しない可能性もあります。
いいことづくめではないことも踏まえた上で、うまく活用してください。